東山地区の10町内会自主防災委員の代表約130名と、安城市の危機管理課をはじめとする所管課の皆さん全員が、感染防止マスクとフェイスシールド着用での訓練でした。通常は、一般参加者を交えての大規模な防災訓練ですが、今回は感染防止の視点から各町の防災委員を軸に人数を縮小して実施された。訓練内容は各町内会で実施してきた防災訓練(安否確認・避難誘導・避難所開設運営など)のうち、感染症が蔓延する環境下での避難所開設運営訓練として実施された。
まず町内自主防災組織の代表者には、地震直後の避難所施設の安全性確認講習から開始した。柱・梁・壁などの安全点検の見方について、また体育館内の高窓やガラスの割れ・床の破損点検など、安全に避難者収容に耐えられるかの安全確認。不備があれば修理の手配など、細かなところまでの外観・内観事前調査の大切さが講習された。
避難者役の防災委員は避難所前で間隔をおいて並び、手指消毒を徹底しての受付訓練を実施して入所。避難所内のスペース利用について講習を受けた。避難直後の利用法(町内生活圏単位)と避難所生活の長期化に伴う利用(家族単位)について図上講習が実施された。また、感染者が発生した際、対応者のためのゴム手袋と割烹着に似た防護服の着脱方法を実習した。体育館には、避難生活の長期化に備えて、ダンボールベットやマットを備えた家族のための空間確保の例として、ダンボールサークルが展示されていた。
最後に、災害対策本部から市長の講評談話がリモートで流され、総合防災訓練が終了した。
文化祭や運動会などと異なり、人命に係るのが防災訓練。必ず来る震災・災害のため、今出来ることを各自準備しておきましょう。