町内会ではこれまでに、昔の低湿地分布図や地形形成による土地の高低など、地区の立地に関わる地図情報を国土地理院のホームページや安城市のハザードマップから紹介してきました。今回は国土地理院数値地図土地条件図上に号組境界線を重ねて表示したものを紹介します。
我が町内は、土地の高位面と後背低地(旧河道)の2面で構成されていて、東栄墓地とニトリ付近あたりで標高22m、猿渡川沿いの旧字清水下付近で標高12mの高低があり、今は北部区画整理事業で一面に平坦化されていますが、実はその下に後背低地や旧河道が隠されています。右下図では、号組境界線から自宅の立地情報が想定できます。
「後背低地・旧河道」は地震による土地の液状化が心配される箇所。安城北部小学校が指定避難所から外れた背景には、猿渡川後背低地を盛土により平坦化して校庭を整備したが、大規模地震により液状化が懸念されたためと考えられる。校舎そのものは建築基準法により丈夫に作られていたとしても、そこにたどり着くまでが液状化で困難と考えられる。
「高位面」は液状化・水の心配は少ないとしても、地震の震度では大きな影響を受けます。耐震構造が昭和55年の建築基準法改正により大きく変わりました。55年改正前に建てられた建物は耐震診断を受けたいものです。
地震は、突然やってきます。東南海地震の被害想定の見直しが始まるそうです。また橋梁の付け替え計画が始まります。現に明治用水の耐震化工事が国の直轄事業で進められています。暗渠化された明治用水が地震で破壊されたら、高い圧力の洪水が懸念されます。
私達は「大震災に見舞われる前の今、どんな準備をしていたらよいか」、昨年の秋実施した町内防災訓練「災害イメージシート」作成で、日頃の地震対策について集計したものを表示しました。