昔から土地の高低を利用して、例えば農業用水路は高いところを通し、古くからの道である旧東海道や鎌倉街道・居宅などは水の被らない乾湿なところを、そして水田は、耕作するのに通いやすく水を取り入れやすい低地に、昔から土地の微妙な高低・自然条件を利用して生活してきました。
現代においては、区画整理など人工的な盛り土・切土を実施して道路や土地・排水路を整備した結果、本来なら浸水の可能性が低いはずの所が、例えばゲリラ豪雨などの排水不良により「水につかるところ」が発生しています。
人工的な土地改変について、土地の高低の視点から見つめなければなりません。
側溝の土砂や排水不良による「水につかる」事象について、自然・人工の土地条件の面から、埋め立て・盛り土など自分の家の地盤がどの位置にあるのか、排水整備が十分に考慮されているか。梅雨明け豪雨、夏の豪雨、台風など、水の脅威はすぐそこにあるのだから。
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白山神社、赤鳥居脇に国土地理院の水準基準点があります。 |