変貌著しい『新安城駅』は、昔『いまむら駅』だった。今村郵便局、岡信今村支店・碧信今村支店・今村消防団などに「今村」の名が残る程度で、歴史の中で「いまむら」は記憶の彼方になりつつあります。102年前の地図には字「今」のみの表記、その後「今村」、村に町が追記され「今村町」、約50年前に東栄・今本・今池・住吉の4町へと変化してきました。我々の周りには歴史を感じさせる地名がまだまだ残っています。
『今』今村伝四郎正長が「いまむら」の名の由来とする説を唱える方あり。資料をあたっても解明できず未確認。
『里』一文字の隣町。「あなたのお里は?」。のどかで懐かしい、温かい地名。いつまでも残ってほしい地名。
『大浜茶屋』碧海台地の当地で「浜」を名乗るのは昔の上倉池に面していたからか?。内陸信州路と旧東海道の交差部で生業を構えた名残か。
『来迎寺』これぞ仏教輪廻の世界。
地名って不思議。時を意識しての「今」を名乗った背景に興味が湧きます。今の本町や東に栄えるよりはるかに歴史の重みを考えさせてくれる地名が、我々の周りには沢山残っています。記号だけではない地名の不思議。